その場に、そのままの体勢で固まったまま、呆然としていた。
そうしたら、照哉くんの足が私の視界を塞いで。
照哉くんは、私の目の前に片膝を落としてしゃがむと、
「大丈夫?」
と心配そうに聞く。
「どうして……」
無意識に、言葉がこぼれ出た。
膝の山を崩して上体も起こし、立膝になって照哉くんの胸に掴みかかった。
バランスを失って、今度は照哉くんの身体が後方に傾いた。
素早く、膝を立てている側の腕を、床に突き立て照哉くんは転倒を免れた。
「酷いよ、あんな言い方。
照哉くんは田所の友達でしょ?
どうして田所を傷つけるの?
照哉くんが謝ってよ。
田所は悪くない、全部、私が望んでることなんだから。
田所は悪くない!」
しゃくり上げながら、見っとも無いほど取り乱して、照哉くんを責め立てた。



