「謝れ、悠斗。
ほのかちゃんに謝れ」
照哉くんが田所を責める。
やめて。
田所をこれ以上傷つけないで。
「最近のお前、変だ。
何があったか知んねぇけど、どうしてもっと、ほのかちゃんを大事にしてやらないんだよ?」
再び照哉くんに視線を戻した田所は、掴んでいた胸倉から離した手を、ダランと重力に委ねて落とした。
「照哉くんには関係ないですよね?」
らしくない丁寧な言葉をわざとらしく使い、田所は抑揚なく言った。
そして、
「余計なお世話なんだよ、引っ込んでろ」
吐き捨てるように言うと、もう私の方など見向きもせず、照哉くんと擦れ違って物理実験室を出て行ってしまった。



