と、音を立てて勢いよく教室の扉が開いた。
田所がそれに反応して振り返り、私もそちらに視線をやる。
そこには照哉くんが立って居て。
酷く呆れた顔で、こちらを見ていた。
「悠斗、お前、授業サボってここで何やってんだよ?」
言いながら照哉くんは、ゆっくりとこちらへ歩いて来る。
「お前こそ、サボってんじゃねぇか」
返した田所の言葉は、酷く幼稚な言い掛かりのように聞こえた。
「悠斗、やめろ」
私たちのすぐ傍へ辿り着いた照哉くんは、静かに諭すようにそう言った。
田所は、一旦私から離れて身体を半回転させ、照哉くんと向き合った。
「出てけよ。
お前、空気読めねぇやつだな。
俺らが今から何すっか、見りゃわかんだろ?
邪魔すんなよ」
叩きつけるように浴びせられた罵言に、照哉くんの表情がたちまち曇った。
憐れむような眼差しで、田所をほんの少しの間黙って見詰めた後、
「悠斗、お前のそれ……
愛情じゃなくて、依存だろ?」
ポツリ、と――
責めるというよりは、確かめるように呟いた。



