わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 と、音を立てて勢いよく教室の扉が開いた。
 田所がそれに反応して振り返り、私もそちらに視線をやる。

 そこには照哉くんが立って居て。
 酷く呆れた顔で、こちらを見ていた。


「悠斗、お前、授業サボってここで何やってんだよ?」

 言いながら照哉くんは、ゆっくりとこちらへ歩いて来る。

「お前こそ、サボってんじゃねぇか」

 返した田所の言葉は、酷く幼稚な言い掛かりのように聞こえた。


「悠斗、やめろ」

 私たちのすぐ傍へ辿り着いた照哉くんは、静かに諭すようにそう言った。
 田所は、一旦私から離れて身体を半回転させ、照哉くんと向き合った。

「出てけよ。
 お前、空気読めねぇやつだな。
 俺らが今から何すっか、見りゃわかんだろ?
 邪魔すんなよ」

 叩きつけるように浴びせられた罵言に、照哉くんの表情がたちまち曇った。
 憐れむような眼差しで、田所をほんの少しの間黙って見詰めた後、

「悠斗、お前のそれ……
 愛情じゃなくて、依存だろ?」

 ポツリ、と――
 責めるというよりは、確かめるように呟いた。