わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 まさか、こんなところで?

 今は嫌だ。
 私の胸には冬以の跡がある。
 見られたくない、田所にだけは。


 慌ててその手首を掴んで、「田所、駄目……」と訴えた。
 叫んだつもりが、か細い声しか出てこない。

「何? お前。その可愛い反応。
 余計に我慢できなくなる。
 全部、欲しくなる」

 私の抵抗空しく、ボタンは外されてしまった。

 田所の甘い行為が私の全身の力を奪う。
 抗えない。

 どうしよう、どうしよう、どうしよう。


 田所の唇が、私の首筋を伝って胸の膨らみへ。
 と、弾かれたように田所が身を起こし、私から離れた。

 見開かれた目の中の、漆黒の瞳が悲しげに揺れ、泣きたくなった。