また傷つけてしまった。
何か言わなきゃ。
言い訳でも何でもいいから。
「あ、えっと。
次の授業、テスト範囲の発表あるから、
だから――」
やっとのことで言葉を紡ぎ出した口は、途中で塞がれてしまった。
フワリと重ねられた唇は、徐々に深く、強く――
そこから、熱で溶かした鉛を流し込まれているような錯覚に陥る。
熱い。
身に纏っている制服ですら疎ましく感じるほどに。
キスだけで散々翻弄された後、田所は微かに唇の間に隙間を作り、
「峰子ちゃんに後で聞けば?」
薄く目を開け艶やかに囁くと、再びその隙間を埋めた。
そうして、ジワリ、ジワリと教室の隅へと押しやられ、やがて、私の背中が壁に密着した。
田所が、私のブラウスの一番上のボタンに手を掛けた。
キスも私の首筋へと移動する。



