わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 また傷つけてしまった。

 何か言わなきゃ。
 言い訳でも何でもいいから。


「あ、えっと。
 次の授業、テスト範囲の発表あるから、
 だから――」

 やっとのことで言葉を紡ぎ出した口は、途中で塞がれてしまった。

 フワリと重ねられた唇は、徐々に深く、強く――
 そこから、熱で溶かした鉛を流し込まれているような錯覚に陥る。

 熱い。
 身に纏っている制服ですら疎ましく感じるほどに。


 キスだけで散々翻弄された後、田所は微かに唇の間に隙間を作り、

「峰子ちゃんに後で聞けば?」

 薄く目を開け艶やかに囁くと、再びその隙間を埋めた。

 そうして、ジワリ、ジワリと教室の隅へと押しやられ、やがて、私の背中が壁に密着した。
 田所が、私のブラウスの一番上のボタンに手を掛けた。
 キスも私の首筋へと移動する。