無事妖怪を調状し家に帰る道を進んだ。

 今日は耳を出す時間がなくて力をうまく操作できなかった。

 あたしの家族は完璧な陰陽師なんだけどあたしだけ先祖がえりで綾祷師(あやとうし)なんだ...綾祷師とは今で言うと妖怪と人間のハーフの陰陽師の事を言うんだ。

 先祖がえりとは昔、あたしの先祖で同じ妖怪と人間のハーフの生まれ変わりの事をいうんだ。

 その先祖が人間と白銀の九尾妖狐のハーフ

 家に着き大きい門をくぐり玄関に向かう石畳を歩く。

 あたしの家は世間で言うとかなり大きいらしい。門から玄関まで30㍍は余裕である。