『ぶぁさっ』
百合也は道の真ん中で足がすくんだ。
『はっ何謝ってんの私、何期待してんの』
『あんな意地悪な人たちにそんな脳あるわけないじゃないの』
バカみたい
『こうなったら一人で生きてやるわ』
ダッダッダッ
ダッダッダッ
ダッダッダッ
百合也は森を走り抜ける
ぐしゃ…
何かを踏んずける音がした。
『はっ』
『何これ』
『カ・ラス…』
キャーーーーーーーー
そう、この森は二つに別れていて左側に行けば有名なキャンプ場。
そして右側に行けば
日本地図にも載っていない日本国憲法が通用しないと言われている暗黒の地であった。
そこに行けば誰も帰って来た者はいないとゆう噂が言い伝えられており、低脳な旅行客が稀に入ってしまう限り、地元の人なら決して足を踏み入れる者など誰も居なかった。