うぁあーん
うあああああん
ひっひっひっく
その時だった。
『バッ』
百合也が何者かにさらわれた。
キャーッ!
やめてー!何すんのー!
ひっひっく
気が付くと百合也は木の上に居た
『しーっ』
『いい、静かにして。』
『泣くとバレちゃう』
ひっひっひっく
『わかった!?』
百合也は涙をこらえてコクンとうなずいた
だけどまだ警戒して震えている。
『俺は悪い奴じゃない!』
『落ち着いて』
『君を守りにきた』
目の前には幼い少年が居た
『もう大丈夫?』
百合也はまた小さくうなずく
『いい?説明するよ』
『君はまずこの村の事を理解しないとやっていけない』
そう、今にもすぐ敵がきてもおかしくないぐらいに少し早口で説明をし始めた。
『この村はね…』