私の視界には古びた白い天井だけ。

あぁ…全部夢だったのね。

私は手のひらの中のくしゃくしゃの紙切れをそっと開いた。

「柳龍一【090-xxxx-xxxx】」

「夢じゃない…」

私は顔を埋めた。

紙切れはくしゃくしゃと音を立ててインクが滲んでいった。