ガラスのカケラ

「エリカ、ちょっと。」

夜ごはんを食べ終わって部屋に戻ろうとした私を父が呼び止めた。


今晩も帰りが遅かったから小言をくらうのかと思い、私は憮然として立ったばかりの椅子に座り直した。


「母さん、あれを」

父が言うと同時に、母が何やらパンフレットらしきものを私の前に並べた。


「何、これ?」


そう言いながら私はパンフレットを眺めた。



それは女子校のパンフレットだった。