ワケがありまして、幕末にございます。








結局屯所に戻ったのは夕日が沈むちょっと前だった。




「おせぇ!
何したらこんな遅くなんだ」




そして帰ってきて早々怒られる始末。


あたしは悪くないと信じたい。




「着物選ぶのに決まってんじゃないですか〜」


「あぁ?
絶対嘘だろ総司。
てめぇの事だからまたどーせ甘味屋にでも行ってたんだろ」




おぉ、流石土方。


沖田さんの事をよく分かっている。




「バレてました?」


「バレてるも糞もいつもの事だろが。
つか誰の金だと思ってんだ!」


「土方さんのじゃなきゃ使いませんよ☆」


「総司てめぇ!!」


「そんなカリカリしちゃダメですよ〜」




しかし既に沖田さんのペースに捲き込まれている。



なんて弱い(笑)