「おーきーたさん」 「あっ愁くん!」 適当に屯所内を歩いてると沖田さんの背中が見えた。 「どーしたんですか〜? あ、お団子食べます?」 「どーした、って、沖田さんが俺に用があったんじゃないんですか? あ、頂きます」 「…え?」 「さっき土方と俺の話、聞いてましたよね」 「…知ってたんですか?」 「沖田さんが部屋に近付いたときから」 「って最初っからですか…」 ばつの悪そうに笑い、頭を掻く。 「別に大丈夫ですから」 土方も気付いていただろうしな。