「大丈夫ですか~?」
「沖田さん…」
「聞きましたよ、愁くんもあの格好したんですってね」
「えぇ、まぁ」
「む~私も見たかったなぁ」
唇を前につきだして拗ねた顔をしながらアタシの枕元へ。
かと思いきや、足を布団に突っ込んできた。
それだけじゃなく、体も突っ込んできた。
押し出されるアタシの体。
…あれ、アタシ病人だよね。
「ふふふっ。
約束したじゃないですか、寝ましょ~」
「え、」
「ほらちゃんと布団の中に入って下さい、風邪悪化しちゃいますよ~」
世話がやけますね~
なんて言ってますけど出したの貴方です。
私は知りませ~んと言うようにアタシの体を引き寄せてふふっと笑う沖田さん。
何その可愛いらしい笑顔。
…許そうじゃないか。
「焼き芋、美味しかったですか?」
「えぇもちろん。
愁くんの分もありますから、後で食べましょう」
「…楽しみにしてます」
「元気になってからですよ。
さぁ愁くん、おやすみなさい」
ぬくぬく。
冷えていた体が暖かくなっていく。
ちらり、目を開ければもう夢の中にいっている沖田さん。
はえーなおい。
ぬくぬく。
ぬくぬく。
アタシも、一寝入りしようか、な…