ワケがありまして、幕末にございます。







「はっはっは
本当に仲が良いなぁ、総司とトシは」




また騒がしくなり、ついにはアタシも一緒に笑っていた。




「おっと、私達の紹介がまだだったな」




一頻(ひとしき)り笑った後、不意にでかい人が言った。




「私は近藤。
新撰組局長 近藤 勇だ」




ちょんまげをした大きな体で、でも優しさの滲み出る顔。