ワケがありまして、幕末にございます。






うるさい奴等の後ろを着いていざ、中に入れば。




「にぃさん背ぇおっきんやね」


「綺麗な髪やわぁ」


「男前っていうより別嬪さんやないの~」


「ほらほらはよ座って楽しもうやないの!」




簡潔に言うと…




「おにぃさんの隣座る~」


「あ、ずるいわ~」




ここにいる誰よりもモテました。




「……」


「……」


「……」


「え、何、その沈黙」


「何で、お前…?」


「俺だって謎だよ」


「チッ」




その舌打ちはどっちに対してのヤキモチかな。


とか思うあたりアタシの頭も変態よりになってきてるのかも。



まさかの土方菌がうつったパターン…。




「あれ、もしかしておにぃさん目…」




地味にショックを受け黙ったままのアタシにそんな問いがなされる。



別に見えなくもないが…説明するのが面倒くさいからそういう事にしよう。