ワケがありまして、幕末にございます。





「……」


「……」


「皆ー土方が我慢できなくて沖田さんに発情してるよー」


「「「なにぃぃい!!」」」


「ついにそこまで辿り着いたか…」


「…っンなワケねーだろぉお!!
しかも聞き捨てならねーぞ近藤さんんん!」


「いや〜ん、そんな〜土方さんてば〜」


「てめぇも便乗すんな!!

ったく…おらさっさと行くぞ!」




顔をしかめながら1人大股で門の外に出て行った。




「は〜い!」


「てめぇはくんな!」


「え〜〜」




眉をハの字にしてしゃがむ沖田さん。



…そんなに落ち込むほど行きたかったのか、島原に。




「沖田さん」


「?」




彼の背を壊れないように撫でる。

ゆっくり、ゆっくり。




「愛されてますね」




にっこり、笑った。




「ふふ」




そして彼は照れるように顔を緩ませ、




「じゃあ愁君、一緒に寝ましょうか」




…変態発言をしたのだった。