ワケがありまして、幕末にございます。






「……」


「……」




そういやそうだった。


え、ヤバいんじゃね、結構な勢いでヤバいんじゃね。




「…俺は元気だからやらなくていいとか…」


「あるワケねぇだろ」


「どうしようどうしよう、ねぇ黒いの、どうしよう。
バレる、絶対バレるヤバいってねぇ黒いの〜」


「お前絶対そう思ってないだろ、その間延びした声。
しかも地味に俺の悪口言ってんじゃねぇか」


「…えへ?」


「あ゙?」


「怒んなよ、短気って呼ぶぞこの短気」


「もう言ってるけどな」




一瞬の間に頭を捕まれいつかの時みたくゴリゴリされる。


痛い、痛いんスけど。


その手の早さどうにかなんないのか、いろんな意味(主にアッチ系)で。

その早さをもっと違う所で発揮して欲しいもんだ、いろんな意味(主に御用改め時)で。



なんて土方で遊んでる場合じゃない。



案外焦ってるんだけど、な…。


この際イチかバチかで診察ん時松本先生に言ってみるか?




「…診察ん時は山崎が一緒にいるぞ」


「あれ、心の声が」


「ガッツリ声に出てっけど」


「うわ変態」


「否定して欲しいか肯定して欲しいかどっちだ」


「肯定しか選択肢ないだろ、本当のことなんだから」


「……」




何か土方のオーラが一気に老けた。気がする(笑)