これは後日談になるが…



土方は風邪をひく事はなかった。




「体のつくりが違ェんだよ」


「ってゆーか既にひいてたんじゃ…」


「ンなワケねぇだろ」


「だってすっごい頭おかしかったじゃん、あの時」


「……お前の腹固かったな」




他の女みたく柔らかくねぇ。



思い出すかの様にアタシの体を目を細めて見る土方に地味に殺意が湧いた。



それは他の女と比べられたからではない。

ただその顔が妙にイラついた、ただそれだけ。


ホントにイラついたし、あの顔。


端整な顔なのが更に苛立たしい。




「オッサンの腹とは違うからな」


「(……オッサン)」





結構ダメージをくらっていたとは知らない、そんな話。