ワケがありまして、幕末にございます。








「近藤さん」


「おぉトシ!
入っていいぞ」




大柄な男が其処には座っていた。



…第一印象、なんかでかい。


失礼だけど、なんかでかい。




そのでかい人の斜め前に座った黒い人が、隣に座れ、と促したので素直に座る。




「新しい隊士のことなんだが…」

「知ってるぞ!
俺もあの試合見てたからな!」


「見てたのかよっ。

…採用でいいか?」


「トシが決めたなら俺は否定しないさ。
それに総司と良い勝負の奴なんて嬉しい限りじゃないか!」




…あのー、アタシ隊士になる、って言ってないよね。



なんでこんなに話が進んでるの。