ワケがありまして、幕末にございます。










畳に紅が走ったのが視界に入り。



涙が地に落ちた音

白い手に赤い刀を持った彼と

黒い彼の顔に飛んだ紅は



ただただ、そこに在るだけだった。















山南 敬助





元治二年 二月二十三日 永眠





享年三十三歳