ワケがありまして、幕末にございます。





「山南さぁァァアん!!」





元治2年 2月

山南さんは新撰組から姿を消した。




「何で!だって!」


「山南さんがする筈ねぇ!」


「“江戸へ行く”
この意味分かってんのかよ…!」




山南さん。

ホラ、見てよ。


皆が…皆が待ってるよ。




『ありがとう』




あんなに土方のことも、近藤さんのことも。




「私が行きます。
必ず連れて帰ってきます、此処に」




…沖田さんのことも、大事に思ってたじゃん。


まるで弟みたいに。



何でなのかな。


何でいきなり脱走したんだろう。



未来を変えてはいけない。

いずれこうなると知っていても、辛い。