ワケがありまして、幕末にございます。






「って事でハイ、愁くん、ご無事で!」


「…はい?」




その句集を渡された瞬間




「総司ィィイ!!!」




鬼が来た。




「総司!
出て来いこの野郎!!」



「ヤダなー土方さん、私は持ってないですよ〜」




いつの間にやら押し入れに隠れた沖田さんが頭だけ出している。




「ああ?
じゃあどこだよ!」


「もしかして…これをお探しで?」




鬼にさりげなく句集を見せてみる。




「いィちィむゥらァァア!!」


「ぅぎゃー!!」




沖田さんのバカー!

アタシに渡すなっつーの!



けどまぁ良いか、面白いから。



とりあえず逃げる。



どんな風に弄ろう。

こんな土方中々見れるもんじゃないし。