ワケがありまして、幕末にございます。





ジーーーーーーー




「……」




ジーーーーーーーーーーーー




「……」




チラッ




「?」




ジーーーーーーーー




「……」


「……」


「土方、めっちゃ見られてると思うんだけど」


「き、気のせいだ」




完全に回復した頃、伊東の元を訪ね遅れた詫びと挨拶を一通り終えたのだけど…。



ジーーーーーーーー



み、見られてる。

見られまくってる。


見えてなくとも視線が痛い。




「あ、あの…?」


「市村、と言ったかしら」


「あ、はい」


「中々の子だけど…もう少し大きくならないと此処じゃやっていけなくて?
隣の方みたいに… ポッ」


「「(ポッって何だポッて)」」