そういえば土方にも負けた事あったけど、あれも経験の差か。
元々仲間内で自分がどのくらいの強さに位置にいるとか、どれくらい強いのかとか興味なかったけど…
きっと、新撰組の中でアタシが一番弱い。
なんて、今思う事じゃないか…。
「へぇ…君、女だったんだ」
上半身をまさぐられ、女の象徴であるソレはすぐバレた。
サラシをしていても真っ平、というわけではないから。
「あ、ぐ…!!」
刺されていた刀を抜かれ、その傷口を舐められる。
「うふ、イー顔」
現代で言うアブノーマル。
きっと奴はソレだ。
トリ肌立ちすぎて最早サメ肌かも。
サラシが緩められ、隙間から男の手が皮膚を這う。
…気持ち悪い。
「ねぇもう何も言わないの?
諦めちゃったの?」
ねっとりと鎖骨を舐められ、再び傷口へ。
「いっ…!」
あぁ、血が出すぎてる。
くらくら、ゆらゆら。
分かるのは熱く痛む肩と這う手の冷たさだけ。



