木刀を握り直して腰を低くし、左足を大きく引いた。 木刀は左により、先は若干下を向いている。 脇構えに似た構えだ。 勝負は、一瞬で決まる――― ダンッ!! 相手の剣先は既にアタシの目の前。 アタシの剣先も相手の目の前。 どちらが先か。 間に合え!! ガガッ!