ワケがありまして、幕末にございます。





強い信念だ。


アタシとはまた違う、強い信念が、この人にもある。



アタシ達…新撰組だけじゃない。


前にも感じたように、この人達にはこの人達の物語が。

貫き通したいものがあったということを、絶対に忘れない。




「頑張ってね、オジサン」


「おんしは…どっちの
「才谷さん、ここにおったん?
これ世話になってるお礼なんやけど、持っておいきやす。
いつもおおきに」




声的に店の奥さんであろう人が何かを坂本龍馬に渡し、忙しいのか早々と去って行った。




「お、丁度えぇ、おんしにこれをやるぜよ。
さっきの詫びじゃ」




ここの和菓子は旨いんじゃぁ、とアタシの手元に置いた。



やった、タダで茶菓子ゲット。


坂本龍馬に絡まれて良かった(笑)




「刀、持っちょるがおんしは…」


「男ですよ、俺」


「…だと思ったぜよ」




女だったらどうしようかと思ったきに。



と、ふーと息を吐いた音。

それを聞いてそろそろ行きます、と立ち上がる。



おんしは…どっちの人だ?



幕府側か、倒幕派か。



本来はそう聞きたかったのだろう。




「ありがとうございました」


「いんや、ワシこそすまんかったぜよ」


「いえこちらこそ。

…これから大変だと思いますけど、頑張って下さい」


「…おんし」