ワケがありまして、幕末にございます。





「具合悪ぃんだって?
俺は風邪ひいたことねぇぞ!!
ガハハハハハ!!」




具合が悪い設定はきっと土方が言ってくれたのだろう。


けどイラッてきた…。

ブッ飛ばしていいかな、このデカブツ。




「っておめぇ着流しのまま寝てたのかよ?」


「…あ、そうかも」


「よれてるぜ?
おら直してやるよ」




左之の声がした方を向こうとしたら俺が行くからいいと遮られた。



え、左之が気を利かしてるとキモい…ってかキモい。

むしろキモい。


…てゆーかキモいし、なんか手つきが慣れてる…やらしいカンジだ。


やっぱ島原行ってるのか?

こんなバカなのに?



終わったぜぃ、と聞こえた後に、遠慮がちな声。




「…本当に、見えてねぇのな」


「…聞いたんだ?」


「おう。
流石に直ぐには慣れねぇから疲れたんだろ。
今日はゆっくり休めよ」


「ありがと、新八っちゃん」




そう、見えない分他の器官の神経を尖らせているから結構疲れるんだなコレが。



それに気付いてくれる新八はやっぱり凄い。