ワケがありまして、幕末にございます。





「愁、やっぱり…」


「大丈夫、見えてる」




なんて言うけど、鋭い丞の事だから嘘だって分かってるよな。




「…さよか」




そして丞はどこか悲しい声色をして




「何かあったら言えや」




と去っていった。




あのさ、結局何しに来たのあの人。


しかもアタシが出る時もまだ土方の部屋にいたよね。



…まぁいいか。



結果として、これからどう戦うかヒントを得たし。



フと地味に汗ばんでいる体に気付いた。


…今の時間なら誰もいないだろうし、湯にでも浸かろう。