「さよか、ならえぇねん。 俺は戻るわ、ほなな」 「お疲れ、丞」 おそらくこの方向に進んで行ったと思われる方を向き、笑って丞を見送った。 「じゃあ皆、とりあえず戻るぞー!」 「「「はいっ」」」 「総司、立てるか?」 「失礼ですね、そこまで弱くありませんよ」 「お前等は俺が運ぶ!!」 「「………」」 ざわざわ ざわざわ 皆が移動し始めている。 「…ハハッ、……真っ暗」 このざわめきの中でこの呟きが誰かの耳に入るなんて思うワケもなく。 アタシは血みどろであろうその場に座り込んでいた。