ワケがありまして、幕末にございます。







昔ながらの木の引き戸。


一歩入ると、其処には隊士と思われる人達が懸命に木刀を振るっていた。




「先生!」


「皆さんお疲れ様です〜。

申し訳ないんですけど、ちょっとここ開けてくれません?」


「もちろんです!」


「あと木刀を一本…
「ここにある」


「あ!!
土方さん、どこ行ってたんですか〜」


「またてめぇが先走ってったんだよ」


「そうでしたっけ?

さぁ早く!
早くやりましょう!!」




さっきよりも明らかにテンションが上がっている。



や、やりにくいなぁ。




「俺が審判する」


「じゃ、楽しみましょう♪」





……これ、楽しめるもんじゃないよね。