ワケがありまして、幕末にございます。






「…愁…いや、副長、そっちだったんですか」


「どう見てもこの図は違ぇだろ!!」


「丞、よく分かったね、土方がそっちの人だって」


「そっちじゃねぇよ!」


「じゃあこの体勢何だよ」


「てめぇが勝手に乗ってんだろうが」




(らち)が明かないと思ったのか、




「2人共そのままで良いので聞いて下さい」




それと今の時間も考えて下さい、と冷静な丞が続ける。




「目を付けていた桝屋の商人ですが…裏がとれました」




その一言で砕けた空気が一変、一気に暗く鋭くなった。



言っちゃなんだけど、この体勢でシリアスムード。



それってどうなの。




「よし、ご苦労だった山崎君。
早朝、動く」


「ハッ。
では失礼します」


「あぁ」




丞は障子の前で振り返り、言い残した。




「…副長、私は副長がそっちでも忠実を誓います」