ワケがありまして、幕末にございます。





「だいじょーぶ、此処は火の海にならないよ」


「はっ、ったりめーだ。
俺達が守るからな」




…大層な自信ですこと。

本当の事だけど。



ってゆーか、




「いつまで転けたままなんだよ、さっさと動け」


「うっせぇな、誰のせいだと思ってんだ」


「ハイハイ、俺が悪ぅござんした」




腕を引っ張って立たせようとする、が…




「うわっ」




予想以上に重くてアタシが倒れてしまいました。




「………」


「ぃった…。

土方絶対太ってるよね、重い」


「あ゙?太ってねぇよ」


「………」




これまた予想以上の声の近さに少しびっくりした。


なんせ顔を上げればそこに土方の声を発する原因があるのだ、しょうがない。



今の状況を説明してみると、土方は仰向けの様な状態で両手を畳につき、体を支えていて。


左手は畳、そして右手は土方の胸元の着流しを掴んでいるアタシは完璧に土方の上に乗っかっていて。



…え、アタシ襲ってるみたいじゃね、どう見てもそんな図だよね。




「……」


「………」


「副長すみません、早急に耳に入れることがあり…あ。」


「え、」


「あ、」





上からアタシ、土方、丞、そしてまたアタシ、土方。



何この空気。