ワケがありまして、幕末にございます。





揉み上げ…濃いなぁ…なんて思いながら視線を落とすと着物の中、腕の部分が若干震えている。


コイツ、痩せ我慢してたのか。



はぁ、と1つため息を落とし揉み上げの5歩後ろを着いて広間に入った。




「土方、」


「あ?んだよ」


「ちょっと遅れるから。
近藤さん達が心配しないようにしといて」


「…?あぁ」




こそこそ話すアタシを不審な目で見るが、アタシは気にせず来た道を戻った。










そして再び広間に入り目的の人に近付く。



因みに食事中も宴会同様騒がしい為誰もアタシを気にとめる事はない。


ホント、(かた)く怖いと思っていた新撰組のイメージはもう欠片もない。




「あれ、愁くんどうしたんですか?」




遅かったですね、と首を傾げる沖田さんに冷たい手拭いと薬、包帯を手渡した。