ワケがありまして、幕末にございます。







谷さんは七番隊、鈴木さんは九番隊でそれぞれ組長だ。


こんなのが組長でいいのか?

皆が皆変態になるぞコレ。



…あ、十番隊んとこは組長がバカだから大丈夫か。

でも歴史じゃ左之って女好きだしなぁ…。

まぁいいか、どうせバカだし。




今日島原行くだの何だの言ってる2人を追い出し、部屋が静かになった所で次の怪我人がいない事に気付いた。



そういえば最初に、誰かに押された様に入って来たのは平隊士達だった。


自分の傷よりも部下の傷を先に治療させたんだ、谷さんは。


自分の方が大きい傷のクセに。



ちょっとだけ、1㎜…いや1㎝ぐらい見直した。




「いやぁお疲れ様だね、茶でもどうだい?」


「源さん!
ありがとうございます」




襖から茶と菓子を盆に乗っけた源さんが出てきた。



新撰組最年長で温和そうな顔をしている源さん。


きっと六番隊の隊士も源さんみたいな人達だろうな〜。