並べられていたのは刀。
長刀、小刀、短刀
終いには包丁…
こ わ い 。
流石激動の時代、めちゃくちゃ怖い。
そんなアタシの心情を知ってか知らずか煙管を吹かしている黒い人。
横顔さえも無駄に秀麗。
マジで無駄に。
ここにある刀で斬ってやろうか。
適当にただそこにあった刀を手に取る。
カチャ―シュッ
刃の部分にアタシが映る。
うん、悪くない…けどちょっと軽すぎるかな。
「うーん」
「てめぇにゃこれで充分だろ」
「…お前を斬るのにはな」
渡されたのは短刀だった。
正直本当に斬ってやろうかと思いました。