ワケがありまして、幕末にございます。








息を吹き返したのか2人が口を開く。




「し、死ぬ、初めて本気で死ぬかと思った…ぜ…」


「左之ぉー!!
死ぬな、お前俺達と日本一の漫才師になるって言ったじゃねぇか!!」


「新八…俺はもう…」


「左之ぉぉお!!」




本当に根っからの漫才魂だな。

ある意味凄い。




「愁よぉ、井戸はいけねぇよ井戸は」




一通りネタが終わったのか、やっと立ち上がってアタシの横に並ぶ永倉さん。




「え、もしかして2人共井戸に落とされたとか…」


「皆でじゃれてただけだよ、平助」


「愁の一方的な虐めの間違いじゃ
「てめぇは黙れ」


「「「(性格が違ってきてるよ…)」」」




水浴びしたいって言うから、水の沢山ある所に放り込んだだけだ。

という屁理屈(笑)



けどコイツ等の自業自得だとアタシは思う。




「おや、何の騒ぎかな?」