夢桜―謎の少女と暴走族―




と言うか、私…女だけど。

ま、しょうがないか。
男物の服着てるからね。
髪は、カツラしてるし。
でも、フードを被ってて顔はあまり見えないようにしてるけど。


「おにーさん、ひまぁ?」


「………暇じゃねぇよ」


「えぇ〜私と遊ばない?暇なんだぁ」


アンタが暇だとしても、私にはどうでもいい。


「そ」


それだけ言って、時間を潰せる場所をまた探そうとしたが…


「ねぇ〜私と遊ぼ?」


女が私の腕に手を回してきた。


ウザい。
香水臭い…あー絶対、臭いつく。


「ねぇ」


「え、なになに?一緒に遊んでくれるのぉ?」


「邪魔」


そして、私は女を離して突き飛ばした。


「ッ!?…いったぁぁ!!なにすんのよ!!」


私は女をシカトして、場所を探した。


「ちょっと!!アンタ待ちなさいよ!!ふざけてるの!?私を突き落として!!」


「………………」


「黙ってないで何とか言ったらどうなのよ!!」


「あのさぁ」




「消えてくれない?」




「…ッ…………」