frame #000000



先生の髪が前より短くなったからなのか、ふたつ、みっつくらいは若く見える。

年の差が縮まったような、とても不思議な感覚。

まるで、先生が学生に戻ってくれたような。

大げさかもしれないけど、そんな感じがした。


だからだろうか。同級生に話すみたいな言葉がこぼれ落ちた。


「実は、第1志望がダメでここに入ったから。
なんかもう、どうでもいいや、って。
学校行事も、面倒くさいって思うくらいで」

チラリと見た先生は、口を一文字にしてウンウンと小さく頷いていた。

「正直、部活も。肌が弱くて、日焼けしちゃうような運動部は無理だから。……何かないかなって、とりあえず考えてはみたけど。そのうちに、登録締め切り日が過ぎちゃって。でも、逆にそれで良かったって思ったくらいだし」

こんな話をして、なんだか申し訳ない気持ちになる。
言い訳ばかりしてる自分が情けないし、恥ずかしいって思いもある。

でも先生は、

「オレも昔はそんなだったな」

そう言って目を細めた。


きゅうっと、胸が締めつけられる。

先生の口から「オレも」なんて出てきたから、またひとつ年の差が縮まったみたいでドキドキした。

ドキドキを繰り返して、弾けてしまいそうだ。