英語での発表会を毎年行っているため、選抜されたクラスの学生は居残りで学習する。
討論、俗に言うディベートを英語で行うこの企画は、高校レベルでは実施しているところはほとんどない。
校長の細野も英語の教員なので、この大会のために英語科教員は授業後に
居残りで学習する生徒と一緒に遅くまで学校にいる。
11月の大会まであと1か月、長いなあ。
小沼はいやでたまらない。
3時に職員室に行くと自分の席の隣に佐藤修が立っている。
隣はやはり英語の教員だ。大会の準備の話でもしているのだろう。
余計に気分が悪くなる。
しばらくしてから覗くと職員室には誰もいない。
いまだっ・・体調が悪いと理由をつけてさっさと帰ってしまおう。

駅前まで来ると小沼は、パチンコ店に入って行った。
2時間程度、時間をつぶすと今度は、駅裏の風俗店をうろうろする。
財布の中身を考えて漫画喫茶に入るとアダルトDVDを12時過ぎまで見まくって
帰宅した。

英語のイベントでありながら、小沼の生活は怠惰そのものだった。
本番前の1か月というのに、毎日のようにパチンコ店などに通い、週末は競馬に勤しんだ。
酒を飲みすぎて2日ほど欠勤もしていた。