(全く…)

母親お手製の小さな弁当からタコさんウインナーを箸で摘み、パクリ。

(なぁんでこんな学校入学しちゃったんだろ…私普通の学校がよかったな)

家から近いなんて理由で進路を選ぶんじゃなかった。

入学二日目にして早くも後悔する小夜。

「ねぇねぇ小夜ちゃん、聞いた?」

主語述語が全くできていない一人第三次世界大戦は、いきなり疑問系から入る。

『何が?』

無言のまま、そんなクエスチョンを表情だけで表す小夜。

どうやら自分はまともなつもりでいるらしいが、一切の発言なく他人とコミュニケーションが取れる小夜も、この学園に相応しい相当な変わり者には違いなかった。