乱暴者と無口ちゃん

無事ならば用はない。

さっさと歩き始める龍太郎。

「ケッ…何の鍛錬にもならねぇ喧嘩しちまったぜ…」

そんな事をぼやく彼の背中を。

『丹下…龍太郎君…』

小夜は恋慕の眼差しで見送っていた…。