一刻も早くこの場を離れたい。

『よ、用件だったら早く言って下さいっ』

上級生相手に、この間の風紀委員長に対したような暴力はあまり使いたくない。

小夜は必死に堪える。

「そうだな…お前が俺の傘下に入ったらいつでも楽しめる…まずは用件を伝えるか」

(傘下…?)

言葉の意味がわからない小夜に対して。

「お前、小遣い稼ぎに興味はないか?」

上級生は言った。