「…無理に決まってるでしょ。」
ため息混じりでいい放つ。
男の子の雰囲気からしてそういいたい事は分かってた、分かってたけど
「無理なもんは無理なんで。帰って。」
「………どうしても?」
少し涙目の男の子に私は嫌みたっぷりに笑い強く頷いた。
「………やあーーーーだぁーーー!!!!」
男の子は急にガキのように手足をバタバタさせ大声を出した。
突然の出来事に私は本日二度目の後ずさり。
「な…………っ」
「やぁーだぁーー!!お願いしますーー!!」
声を出すことを止めない男の子の口を慌てて手で押さえた。
「わ、わかったから!お母さんに聞いてみるから静かにしてっ!!」
そう言うと、男の子はニヤッと笑って
「やったぁ!!!」
とはしゃいだ。
「バカね、お母さんが許したらっていってんでしょ?」
「じゃ電話して。」
「…靴はいときなさいよ。」
私はお母さんが断る事が目に見えていたから強気で電話をした。
トゥルルルル…トゥルルルル…
ブツッ
『はい?』
「もしもし?お母さん?」
『あら、どうしたの?』
「話せばながーいんだけどね…?」
私は学校の帰り道で起きたこと、そして今に至るまでを簡単に説明した。

