不思議少年。



ガチャ。



「お邪魔しまーす。」


「…どうぞ。」




何故私は名前も知らないさっきあったばっかりの男の子を家にあげてるんだろう。


なんて思えてきた。



わかってる。


手当て。手当てをする為。



手当てしたらすぐにかえるでしょ。




「適当に座ってて。救急箱を持ってくるから。」


「はーい。」




やけに軽いな…。


さっきぶっ倒れてたくせに。



私は二階に行き救急箱を探した。


「あった。」


久しぶりに救急箱を手にした気がする。



…それにしても何なんだ…あの人。




というか、ふと思ったけど…。






男の子を家にあげたのななんて………初めて。




そんなことを思いながら階段を降りた。