不思議少年。




…問題はここから。




私はどうすればいいんだろう。



大丈夫なんだしこのまま帰っていい…のかな?



一応心配だし、手当てした方が…?



でも今あったばかりの人(しかも男)を家に上がらせるのはどうなんだろ?




向こうだって気を遣うよね。

よし。




「あの、ウチ直ぐ近くなんで手当てしましょうか?」




と断るとふんだ上で言った。


つまり社交辞令。



だけどその男の子は…



「マジ!?さんきゅー!行く行く!」



……正気ですか。



いいんですか貴方それで。

仮にも負傷しているからとはいえ女の子の家に上がり込むなんて常識ある?




…なんて思いながら、




「…あ、はい…。」




弱々しく返事をした。