彼は、理想の tall man~first season~


「そんなことないですよ。それは尚輝がそうなだけであって、私は本当に緊張しぃですし、」

「嘘言え、人前でピアノ弾くなんて当たり前すぎて、逆に緊張ってなんだろみたいな感じだろー」


尚輝も晃も、どうしてか好き勝手言ってくれちゃって、怖いもの知らず、みたいな変な立ち位置に立たされた。

「お前ら双子は、俺から言わせると、どっちも肝が据ってっけどな」

「そうかぁ?」

「尚輝はモデル時代、カメラ向けられて、人の目が集中するランウェイを堂々と歩いたりしてて。美紗はガキの頃からホールでピアノ弾いたり、学校でも全校生徒の前で、弾くなんてのも度々だったろ? そういう場数は踏んでるから、よっぽどのことがない限りは、ちょっとやそっとじゃ動じないだろ」

「尚輝はそうでも、私はそうでもないと思うけど・・・・・・」

「いや、美紗も肝は据わってる。大体、こういう時とか、大勢の人間が自分達を見てるって中で弾いても、手とか震えたりしないタイプだろ?」