この際、マカデミアでもマカダミアでも、美味しいんならどっちでもいいんだけど。
なんて、思いながら魚の火の通り具合を見ていたら、部屋中にパキンと甲高い音が響いた。
「おぉ、すげ。こんななってんのか」
音の正体が気になって、部屋の中心を見ると、尚輝がマカデミアナッツを割ったらしく、敦君が割れたそれを手のひらに乗せて見ていた。
中身の実だけで売ってるナッツは、そんなにしょっちう食べる訳ではないけど、ハワイ土産の定番でもあるから見慣れてる。
限りなく黒に近い焦げ茶の割れた殻から、ちょこんと顔を見せた白い実は、肉眼で捉えることが出来た。
敦君がその実を手のひらにコロンと取り出して、口に入れて咀嚼。
その横顔から、それが美味しいということは伝わって来た。
恐らく割る器具であろう物を尚輝が敦君に渡して、新しい実を説明しながらそれにセット。
尚輝の説明に従って、敦君は手を動かしている。
楕円というか何というか――器具の楕円の中に実をセット。
器具のセンターにネジ巻きみたいなのがあって、どうやらマカデミアの実に、そのネジの先端を押し当ててネジ巻きして割るみたい。


