昨日実家から色々な食料品を貰って来て、冷蔵が不要な物は、後で棚に仕舞おうと思って、冷蔵庫脇の棚下に置いたまま。
「あ、それなら、ここに置いてあるよ」
ダンボールに私が手をかけると尚輝がすかさずやって来た。
「美紗、これ食べたことあったっけか?」
尚輝がダンボールの中から、茶色い箱を取り出して、私に向けてきた。
それには、マカデミアナッツと書かれていて、ん?と、首を傾げると、「割って食べたことあるか?」と、更に聞かれた。
「それって、殻付きってことなの?」
「そう、これ、世界一かたい殻らしいぜ」
「え、世界一って、大袈裟じゃない?」
「いや、本当かどーかは、知らねーけど」
「まぁそうだよね。ってか、殻付きのは、ない! なに、それ初めて見た」
「親父が好きでよく買うらしいんだけど、ストックあるからってくれたんだよ。俺は美紗が風呂入ってる時に食べたけど」
「えー、ずるい」
「だから美紗にも食べせてやれって、親父がくれたんだろ。結構うまかったぜ」
「へぇ、じゃ、後で食べる」
得体の知れない世界一かたいらしいマカダミアナッツ。
箱にはマカデミアナッツって書いてあったけど。


