だけど晃が持って来るのって、実際私は見たことがないから、イマイチ不安。
その当時の出来事は大まかには憶えているけれど、事細かには憶えていないし――。
晃は、自分達のバスケの試合を撮る為にハンディカムを持っていて、行事なんかの時も、先生の許可を得て、撮っていた。
それを一緒に見返すことって、バスケの試合を尚輝と見る時、私が居合わせて――みたいな感じしかなかったから、本当に何が映っているのか、怖いなぁ。
まぁ、腹を括るしかなさそうだけど。
でも、過去の自分を見るなんて機会は、実家にあるホームビデオくらいだから。
貴重と言えば、貴重。
なんとか自分にそう言い聞かせて、グリルの火を調節して、筑前煮を温め直した。
今夜は和でまとめてみたけど、もっとガッツリ系の方が良かったかな?
尚輝も晃もガッツリ肉派人間だから、物足りないかも。
味に煩い尚輝と、何かにつけて煩い晃――。
敦君は、多分色々好みはあるにせよ、大人の対応で、文句は言わずに食べてくれると思う。
って、それは、私の勝手な希望的観測だけど。
カウンターに必要なお皿を出していると、敦君と尚輝が話している姿が視界に入る。


