「ちょっと、大正解って、やめてよ! 絶対に持って来ないでよね」
いきなり何を言い出したかと思えば――まさかそれを、敦君に見せようって訳じゃないよね?
「ちょっと取って来るかなー」
「断固反対!」
「即時却下します」
「肖像権の侵害で訴えてやる」
「は? お前如きに肖像権なんてねぇから」
「ある!」
「ねぇだろ」
「あるもんね!」
「喚いたところで、ブツは俺んち。即ち、あっちゃんには見せたい時にいつでも見せれる」
「ちょっと、本当に本気でやめて」
「あ? 別にいいだろうが」
「全くよくないと思います!」
この男は、本当になに考えてんのよ!
晃の言ってる秘蔵VTRは私が思っている時のと合致してるっぽい――ってことは。
「口じゃなくて、手を動かせよ手を」
「言われなくても、動かしてます!」
「怒るな、怒るな」
「誰が怒らせてるのよっ」
「俺だろ? わかってんなら聞くなよ――って言われたら、余計腹立たしいだろ?」
「あー、本気でムカつく!」
「アハハッ」
アハハッじゃないし!
さっきまでのしおらしさはどこ行っちゃったのよ――本気で心配したのに。


